朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター様 国際会議場
高天井の国際会議場に、比類のない明瞭度と音質を提供するJBL パワード・コラムスピーカー”Intellivox”
国際会議場「マリンホール」は、本格的な国際会議から企業ミーティング、講演会まで幅広く対応できる円形ホールです。竣工から18年を迎えた今回、映像設備のデジタル化に続き、音響設備の更新が実施されました。更新では、ミキサーとプロセッサー間のデジタル化や出力系の見直しに加え、JBL PROFESSIONALの設備用パワード・コラムスピーカー「Intellivox」を採用。ステージ中央から客席後方まで均一でクリアな音質を実現し、多様な催し物に対応できる新しい音響環境を構築しました。
2025年2月 運用開始
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朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター内 国際会議室(マリンホール)
■ 機材更新の背景
音響・映像システムのミキサーや映像関連は5年前に更新を終えていたため、今回は「ミキサーとプロセッサー間のデジタル化」「出力系の見直し」を主とし、より明瞭度と音質の向上を図ることを狙いとしました。
また、既存スピーカーは天井高12 mのスリット内に26台のポイントソースが配置されており、スピーカーのカバーエリアが重複していることで明瞭度に影響を及ぼしているという課題もありました。
■ 本製品を選択した理由・決め手
会場の建築音響は、残響時間・周波数特性ともに平坦で、平均吸音率も高く、残響感が少ない環境でした。そこで「残響感の少ないスピーカー選定と配置」「低音域の音質改善」を設計の重要な目標としました。
そこで選択肢に上がったのがJBL PROFESSIONALのパワード・コラムスピーカー”Intellivox(Ivx-DSX380 HD)”です。約7年前に改修したメインホールに採用されており、その性能は実証済みです。さらに、正面の壁裏にはスペースにぴったり収まるサブウーファー(他社製)を導入。改めて行った音響シミュレーションでも、均等な音圧レベル分布が確認できました。天井の高いホールや講堂におけるコラムスピーカーのメリットは以前から認識していましたが、今回の導入で改めて近年の指向性制御技術の高さを実感しました。
■ 実際に運用しての印象
更新後のシステムでは、フロントに設置したコラムスピーカーにより、水平カバーエリアが広がり、ステージ中央以外の領域でも4 kHzの音圧レベル分布が4dB以内に収まる、安定した音響環境を実現しました。サブウーファーは前方にクリアな低音を提供し、既存の天井スピーカーはステージ中央や前方確保用(反射用スピーカー)として、効果的に活用しています。
また、同時に更新したデジタルマルチプロセッサーとデジタルアンプ内の PEQ により、Qの高いピークも調整可能となり、ウーファーとの位相やタイムアライメント設定も容易になりました。
マイク拡声では、客席後部の音量を確保しつつ、スピーカー近傍でのハウリングにも強く、音質も良好です。
多様なイベントが開催されるホールにおいて、追加の音響システムを必要とせずスムーズに対応できる点はとても大きな成果となっています。
主要な納入機材
| 機材 | ブランド名 | 製品名 |
| パワード・コラムスピーカー | JBL PROFESSIONAL | Ivx-DSX380 HD |
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