名古屋市公会堂 様 大ホール
名古屋市公会堂は、1930年に開館した大正~昭和初期の近代建築を代表する建物の一つです。2017年から改修工事を行い、今年4月1日にリニューアル・オープンを迎えました。改修工事の一環として、1,552席のキャパシティを備える“大ホール”にも先進的なサウンド・システムが導入されています。その大きな特長は、スピーカーの設備がホール音響(講演会やコンサートなどの音響)とシネマの両方に対応していることで、シネマについては5.1chのサラウンドもサポートしています。
スピーカーは全てJBL PROFESSINALで統一されています。ホールとして使用するときは、1階用として3-Wayラインアレイ・スピーカー「VT4886」×4本 + サブウーファー「VT4883」×1本のセットを、舞台左右に1組ずつ設置。2/3階席は、舞台上方中央に設置された「VT4886」×9本と、その両サイドに吊られた「VT4886」×10本 + 「VT4883」×2本のセットでカバーします。さらに、正面から音が届きにくい後方の座席のために、1~3階の天井に2-Wayスピーカー「AC18/26」を計30本設置し明瞭度を向上させました。
シネマ上映時は、ホール音響でも使用する「VT4886」×4本 + 「VT4883」×1本のセットをL/Rに配置。そこに、センタースピーカーとして「VT4886」×6本 + 「VT4883」×2本のセットと、サブウーファーの「ASB7128」×2本を追加し、メインのステレオ・ソースを鳴らしています。さらに、1階中央の約500席については、サラウンド用としてコラム・スピーカー「CBT 50LA-1」をサイドL/Rとリアに4本ずつ、計12本設置しました。
舞台管理のご担当者様からは「素直な音をしているので、チューニングしていてストレスを感じません。また、VT4883と組み合わせれば低域がかなり効くので、シネマにも良いと思います。私はこれまで7つくらいのホールを経験してきましたが、シネマでこんなに良い音が出たのは初めてでかなり感動的ですね。」と、お褒めの言葉をいただきました。
2019年4月運用開始
※サウンド&レコーディング・マガジン(2019年9月号)にも取り上げられました。詳細は以下のwebサイトをご覧ください。
https://rittor-
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主要な納入機材
機材 | ブランド名 | 製品名 |
3-Wayフルレンジ・ラインアレイ・スピーカー | JBL PROFESSIONAL | VT4886 |
サブウーファー | VT4883、ASB7128 | |
2-Wayフルレンジ・スピーカー | AC18/26 | |
コラムスピーカー | CBT 50LA-1 | |
天井埋込用2-Wayフルレンジ・スピーカー | Control 24C Micro | |
パワーアンプ | AMCRON(CROWN) | IT4x3500HD、DCi 2|300N、DCi 4|300N |
プログラマブル・デジタル・プロセッサー | BSS AUDIO | BLU-806 |
入出力エキスパンダー | BLU-120、BLU-326 | |
BLU link-Danteブリッジ | BLU-DA | |
サイドアドレス型マイクロホン | AKG | C414 XLⅡ |
スティック型マイクロホン | C451 B | |
バウンダリー・マイクロホン | PCC160 |